GOOD MORNING DREAMER

各種レポート(ライブ、旅行など)、会場ガイド、考察、コラム、他 雑記。主にSHINさんの話題が中心です。

【Live Report】2018/9/4 SHIN LIVE TOUR 2018 “on my way with innocent to「U」”@恵比寿LIQUIDROOM

1st Tourから早1年。
New Albumを引っ提げての2nd Tourが、前回同様SHINくんの誕生日でもある9月4日から、これまた前回と同様に恵比寿LIQUIDROOMから始まった。

f:id:riconu:20190106094628j:image

「みんなに直接この口から伝えたいことがある。どうしてもこの日だけは会場に来て欲しい」――SHINくんは繰り返しそう言い続けていて、そんな彼の呼び掛けもあってかこの日のチケットはSOLD OUTとなった。

しかし、当日はあいにくの「(ライブ開催当時)今世紀最大の台風」が日本列島を縦断。
せっかくチケットはSOLD OUTしたものの、会場に辿り着けないファンも続出した。

一時はLIVEの開催自体も危ぶまれ当日のアナウンスを待つ形となったが、なんとか開催された嵐の中のバースデーLIVEは、きっとあの会場にいたアーティストやファンの心に深く刻まれる思い出となったことだろう。
皮肉なことに、人間はトラブルがある程印象的な出来事として記憶に残りやすい。
物事の考え方や捉え方というのは不思議なもので、この一見不運としか思えない状況をどう受け取るかでその価値が一転する。

むしろ嵐がこのLIVEに花を添えてくれたのではないか。
筆者はこのTourの途中で、そう思うようになっていた。

恵比寿LIQUIDROOM(リキッドルーム)

会場は恵比寿LIQUIDROOM。

www.liquidroom.net

Zeppクラスに挑戦する前に制覇すべき登竜門的存在のライヴハウス。
演者にも観客にも非常に人気が高く、筆者も大好きなハコのひとつだ。

f:id:riconu:20190106094703j:image

元々は新宿リキッドルーム(現在は“新宿FACE”)として歌舞伎町で営業していたが、2004年に恵比寿に移転して営業中。それに伴い7階まで階段を上がらなくて良くなりだいぶ楽になった。(FACEは相変わらず7階だが。)

ただキャパシティの割にハコ前の駐車スペースが狭いため、搬入搬出・出入り待ちなど近隣からの苦情が多い模様。良いライヴハウスなのでどうにかトラブルが減ることを祈りたい。

ところで恵比寿のハコと言えばこのLIQUIDとLIVE GATE TOKYOというイメージを持っていたが、後者は2015年4月にCLOSEしたらしい。知らなかったのでショック。昔良く行ったなぁ。

アクセス

JR山手線 恵比寿駅西口より徒歩3分
東京メトロ日比谷線 恵比寿駅2番出口より徒歩3分
(公式サイトより)

駅から右手へ直進、左道なり。渋谷橋の交差点を明治通り沿い渋谷方面へ歩き、ちょっと閑静なゾーンの左手に突如現われる。公式は徒歩3分と言っているが、信号待ちで徒歩5分程度はかかると思う。

恵比寿の駅近という立地の良さもありカフェ等の店舗が多くあるため、時間を潰すのには特に困らないだろう。

キャパシティ

オールスタンディング900人

場合によっては1000人入れることも。
以前900以上の番号で入った時は、通常区切られていることが多い関係者スペースを一般客に開放していた。

この日は後方はカメラ等の機材スペースと関係者スペースとして区切られていたため、動員数は900人を上回ってはいないだろう。 

ロッカー

2階ロビーに350個(300円)、縦31cm×横23cm。開場前使用可。
ちなみに1階のホール手前左手にも同サイズのロッカーが72個あるが、開場後にしか利用出来ないのと個数が少ないためか、あまり利用している人を見たことがない。

クロークはロビー左手奥のドリンクカウンターにて1袋500円、45ℓの袋。 

恵比寿駅にもコインロッカーが多くあるため、荷物を預けるのに困ることはないだろう。

物販

2階ロビー正面奥で行われることが多い。 

整列・入場

2階ロビーで待機し、番号を呼ばれてメインフロアのある1階へと続く階段に並び、1階に降り切ったところでチケットをもぎって中へ。

待機場所が屋内なので天候に左右されず冬場も非常に助かるが、夏場に人が集まるととても蒸し暑く息苦しい。
また、ロッカーの間にトイレがあるので、直前にトイレに行きたくなっても安心なのは有り難い。 

余談だが、この日はロビーにフォトスポットが設けられていた。

f:id:riconu:20190106094752j:image

この前でNew AlbumのSHINくんごっこが出来る(筆者はこういうものの前ではしゃぐタイプではないので撮ってはいないという、どうでも良い報告を一応しておく)。
ちなみにこのフォトスポットはLIQUIDROOMにしか設置されていなかった。他の会場はスペースが狭いので、設置場所が無かったのかも知れない。

ホール

入り口は上手側後方サイド(入って右手がステージ)。
段差は3段、フラットな前方エリアは最前列に1柵、中心の辺りに2柵があり、1柵には縦区切りの柵もある。
最前列は20人~25人程度入れるだろうか。
2柵はずっと繋がっているので、1柵に入りたいのであればサイドから回り込む必要がある。

1段目をぐるっと囲うように2段目(階段3段程度の高さ)、正面と脇にカウンター有り。
この1段目と2段目の間に階段があって(上手下手両方)、そこが見やすくて人もたまりやすい。
更に3段目は正面のPAブース後方で、ドリンクカウンターやテーブル、椅子があり、区切って関係者スペースとして使われることも多い。

比較的音響も良く、程よい大きさで横にも広い形状なので、会場内のどこからでも見やすく、非常に人気の高い会場である。 

ドリンク

ホール上手後方と1階ロビー内のドリンクカウンター(終演後は利用不可の時がある)、もしくは2階ロビーの左手奥のドリンクカウンター。
ワンドリンク500円、ドリンクチケットは缶バッヂ。

水はペットボトル、アルコールは使い捨てのカップ。 

 

SET LIST

SE. Stay Tuned
01. why not?
02. Without You
03. jack the ripper

-MC-

04. GLAMOROUS SKY
05. on my way with innocent to「U」
06. 9 deadly sins
07. Fears and DRuGs
08. diluculo
09. 4444
10. paradox
11. rose
12. Miss Lily

-MC-

13. this is our way

-C&R-

14. just going true side

〜ENCORE〜

-MC-

enc1. WEAKEND

-Happy Birthday & メンバー紹介 & MC-

enc2. restart

〜W ENCORE〜

-MC-

Wenc. on my way with innocent to「U」

 

LIVE REPORT & 感想

この日はViViD時代に知り合って仲良くなった友人が1年ぶりに足を運んでくれることになっていたのだが、台風による交通機関の乱れにより来場を断念したとの連絡があった。
この1年でSHINくんのパフォーマンスは格段に良くなったので、観てもらえないのは非常に残念だったが仕方がない。
きっと友人同様、会場に足を運べなかった人も多くいることだろう。

初日のLIQUIDROOMでの公演はDVDとして売り出されているので、会場に来れなかった方(勿論会場に来た方も)は是非入手していただきたい。
貴重なMCまでしっかりと収録されていて、あの日の会場での雰囲気を存分に味わうことが出来る。

silkroadstore.jp

尚、今回のレポートはLIVE DVDを確認しながら書き残したものであることをご了承いただきたい。

LIVEの幕開けはNew Albumに収録さているSE曲『Stay Tuned』。瞬く照明とオーディエンスの期待に満ちたハンドクラップが響く中、サポートメンバーとSHINくんが姿を現した。
ギターにYOUSAYくん、ベースにMiroくん、ドラムにKEN'ICHIくんと言った最近ではお馴染みのメンバーに周りをしっかり固められ、SHINくんは自信に溢れた表情でマイクを手に取った。

「Hay,Yo!!LIQUIDROOM、はじめようぜ〜!!」

唸るような『why not?』のベース音が響き、ノリ良く会場を煽る。1曲目から表情には笑顔が弾け、1st Tourの頃とは見違えるほど硬さが無い。
続く『Without You』は土屋アンナさんのカヴァー曲で、アップテンポのロックナンバーだ。ステージを歩き回り、間奏ではヘッドバンキングを煽るなど出だしからアグレッシヴなステージングを魅せると、今度はギターを手にして自身のキラーチューン『jack the ripper』で畳み掛ける。 

序盤から攻めたセトリで会場をヒートアップさせ、YOUSAYくんのギターの音色に合わせてのMC。

「みなさん改めましてこんばんは、SHINです。1年前も凄かったけど、今日はもっともっとすごい景色です。みなさんのお陰で今日無事LIQUIDROOMをSOLD OUT出来ました、ありがとうございます。」

深々と頭を下げる。

「あの、今日のLIVE事体ちょっと、あの、運悪く台風がね、来たりして。ちょっと危なかったんですけど、やっぱり願いって通じるモンだなと思って。無事開催出来ました。よく今日平日の火曜日だし、あの、こんなに、今世紀最大みたいに言われている台風の中、こんなに集まってくれて、ね。本当に嬉しいです、どうもありがとうございます。」

そう言ってオーディエンスに対しても拍手を贈ってくれるのがSHINくんらしい。

「あの、今年はですね、僕自身とても挑戦…挑戦をいっぱいした年だったなと思うんですよ。あのー…元いたね、ジャンルを飛び出して、色んなジャンルの人と対バンして。色んなイベントに出て、その間に少し夢が叶ったりとかして。とても充実した1年間をみなさんのお陰で過ごさして貰ったんですけど。
あの、まぁ、ずっとね、今年1年胸にひとつのテーマを刻んで僕はLIVEしてたんですけど、あの…やっぱりね、違うフィールドに行ったり、大きいキャパシティでやったりすると、やっぱりこう、会場が大き過ぎて、まぁ、たまにこう、人がチラホラみたいな時とか、あったんですけど。あの、まぁ、人が多いとか少ないとかどういう会場とかどういうイベントとか関係無く、ワンマンとかイベントとか関係無く、僕は、あの、目の前にいる…目の前にいる人たちに歌を届けよう、目の前にいる人たちとLIVEを作ろうって。それまでずっとね、LIVE緊張してたんですよ。かっこいいステージングをしなきゃいけない、かっこいい歌を歌わなきゃいけない…でもそうじゃなくて、みんなと一緒に楽しもうと思って今年はやってきました。そしたら凄く、今日もそうなんですけど、本当にLIVEが楽しくて。ここにいるひとりひとりに、本当に、本当に今年1年応援してくれて、心から感謝を言いたいです。本当にありがとうございます!」

「えーと、今日はね、あの、結構色んな人がLIVEやってて。先輩のSIDさんとか、the GazettEさんとか、Zeppとか…HYDEさんとかね、やってるんですけど。凄い人たちですけど、僕はそんなの関係なしに、今年の自分が掲げてきた自分の意思をちゃんとここにいるみんなにちゃんと伝えたくて、だからここにいる目の前のひとりひとり、凄い先輩いるけど、凄い先輩LIVEしてるけど、世界中で一番幸せになってもらって、帰ってもらおうかなと思ってます。よろしくお願いします。」

「えー、僕が今年、これもひとつの挑戦なんですけど、初めて…人生で、カヴァーをしました。大切な曲です。聴いてください。『GLAMOROUS SKY』」

そう言って披露された『GLAMOROUS SKY』。楽曲の知名度もあってか、この日も盛り上がりは抜群だ。
いつも思うのだが、この曲を歌うSHINくんの表情は幸せそうで、そしてどことなく懐かしそうで、とても良い表情を見せてくれる。間奏ではMiroくんに駆け寄り向き合って楽しそうに演奏するなど、音楽を楽しもうとする様子も見ていて気持が良い。 

「次は僕の今の想いが一番乗った新曲です、聴いてください!」

オイコールで会場を煽りながら奏でられたのは『just going true side』だ。ステージ狭しと動き回り、希望に満ちた瞳でオーディエンスを見渡しながら歌う。筆者はMVのイメージが強いせいか、いつもこの曲を聴くたびにギターボーカルで歌えば良いのにと思うのだが、きっとSHINくんなりの“みんなと楽しみたい”と言うような目的がある楽曲なのだろう。

そして『9 deadly sins』を挟んで今までとは違った世界観へと切り替えるかのように、SHINくんはジャケットを脱ぎ捨てた。この曲をどのようにLIVEで披露するのかと楽しみにしていたのだが、実際には演奏されずSEとして流れているだけだった。いつかこの曲もバンドで演奏してもらいたい。想像してみるとなかなか良い気がする。

大きく雰囲気の変わったステージに飲み込まれるような空気の中、『Fears and DRuGs』『diluculo』と、アンダーで重いサウンドが会場中に拡がる。さっきまでのニコニコ笑顔から一転、独特の世界観を全身で表現しながら歌う姿と強い瞳は、まるで何かに取り憑かれたようだ。
ぴょんぴょんと飛び跳ねていたオーディエンスも、すっかりそのアンダーな世界に惹き込まれて静かに体を揺らす。

続いて1stアルバムの“歌うSE”『4444』で再度会場の雰囲気を変えていく。唸るようなベース音とテンポの良いドラムのタム回しで徐々にテンションを突き上げられるような感覚だ。先刻までの独特のアンダーな世界観から一転、会場は一気にロックショーの雰囲気に変わったのが肌で感じられた。(最後KEN'ICHIくんのドラムが1小節早く終わりそうになってしまったけど(笑)、まぁ生のLIVEなのでこの程度はご愛嬌か。)

『paradox』『rose』とカッコ良さ抜群のロックチューンで会場の温度を上昇させ、いよいよお待ちかねの『Miss Lily』の初披露。この曲はファン兼ねてからの要望でもあった「タオル曲」であり、「ヘドバン曲」でもある。

「Hey,Yo!!ぶん回す準備は良いか、TOKYO〜!!スリー、ツー、ぶん回せ!!」

叫ぶような煽りにオーディエンスが応え、黒いタオルが宙を勢い良くくるくると舞う。間奏前では「頭振るとこだぞ、良いか!?」とヘッドバンギングを促し、暴れたい層が頭を振るもまだほんの一部。勿論ヘドバンは体に良い行為ではないので(笑)やるやらないは自由だが、折角のロックのLIVEに来ているのだから、それぞれ思うままに音に身を任せて暴れたらもっと楽しい景色になるだろう。

タオルをギターに持ち替え、『this is our way』の前奏に合わせてSHINくんが語りかける。

「Hey,Yo!LIQUID〜!!本当に今日はありがとうございました。
ラスト、ラスト2曲です!なんか、アルバム2つも出して、カヴァーもやって、ようやくワンマンらしいセトリが組めたなって。きっと、きっともうバテバテなんだろうなと思ったら、まだちょっとやり足りねぇけど、ラスト2曲です!!
あの、1年前、1stアルバムを出して、そのアルバムを引っ提げてツアーを回りました。初めてのツアーでした。色んなものが初めてでした。ソロで、ソロでツアーを回るのも初めてだし、勿論ソロミュージシャンとしてステージに立つのも初めてだし、すごく、すごく…でも大切な思い出です。
その時に、初日に、9月4日に、この恵比寿LIQUIDROOMに立ちました。その時はこのLIQUIDROOMを満杯に出来ませんでした。その時に、次こそ、次こそLIQUIDROOMを埋めてやろうって、自分に目標を立てました。そして、その満ぱんにしたLIQUIDROOMでみんなと一緒に歌える曲が欲しいなと思って、1stアルバムを作り終わった後に初めて出来たのがこの曲でした。この曲は今年始まってからずっと歌ってきて、これからずっとみんなともっともっと育てていける曲なんじゃないかなと思ってます。
今日は僕史上、今年1番多い動員数です。だから、1番でけぇ声で歌ってくれるよな!?もちろん!TOKYO〜!!その為に作った歌です、歌ってくれるよな?TOKYO〜!!ありがとう!!初めて来た人も簡単だから、一緒に歌ってください」

ウォーウォーウォーウォーと、SHINくんとオーディエンスの掛け合いが始まる。この曲の一体感は他のどの楽曲にも無い一番の感動だ。ウォーウォーウォーウォーと繰り返されるシンガロングでステージとフロアとのお互いの気持ちを確かめ合えるような、そんな感覚に陥る。

「今日という日が、俺らにとって、みんなにとって、何かの道になりますように。そんな想いを込めて作りました。『this is our way』」

アルバムの中でも人気の高い『this is our way』が会場をひとつにする。このLIQUIDROOMでみんなと一緒に歌える曲が作りたい。そんなSHINくんの想いが間違いなく成就した瞬間だろう。響き渡るシンガロングに、会場中はほっこりとした雰囲気に包まれた。

そしてラスト、温かい空気を一転させるような激しいコール&レスポンスが始まる。

「ラストーーーー!!!HEY!ラスト行くぞ、声聞かせろTOKYO!!オイ!!オイ!!オイ!!オイ!!」

「まだまだ、ラスト1曲だぞ、もう終わっちまうぞTOKYO!!もっとでけぇ声聞かしてくれるよな、おい!!」

一気に会場のヴォルテージを上げようと、SHINくんは力強く叫びながらオーディエンスを煽り、YOUSAYくんに煽ってもらったり、そんなYOUSAYくんが今度はMiroくんへ煽るように促したりと、ステージ上は激しくも楽しい状況に。そんな様子を見せられたらこちらも黙ってられないと、オーディエンスも大きな声でオイコールで応える。

「ラスト、ラスト、僕の中で1番の希望の曲を、ここに居る全員に伝えます。聴いてください、『just going true side』」

1st Albumのリード曲、『just going true side』でLIVEを締めくくる。筆者としては少し意外なセトリだった。きっと最後が『this is our way』だろうと思っていたからだ。この曲で本編を終わることに、SHINくんからのメッセージの強さやこだわりを強く感じた。

「最高の日でした、ありがとうございました!!」

深く頭を下げる姿を見て、なんとなく1st Tourは「もう終わり!?」と言うような物足りなさが大きかったのだが、今回は本編だけでもお腹いっぱいになるような時間だったなと思った。曲が増えたことも勿論あるが、SEをうまく使って何度も世界観を展開させるなど、構成がなかなかうまく出来ていることに脱帽だ。

そして会場に響くアンコールの声に、ツアーTシャツに身を包んだメンバーが姿を現す。SHINくんはKEN'ICHIくんと肩を組みながら登場。みんなニコニコ笑顔だ。

YOUSAYくんの優しいギターの音色に乗せた、アンコールのMC。

「みなさんアンコールどうもありがとうございます。いやぁ、本当にいつも9月4日に思うんですけど、音楽続けてて良かったなと思います。ありがとうございます。
あのー、ずっと、まぁ、えっと、このLIQUIDROOMではみんなに言いたいことがあると、そう言ってどうしてもこの日だけは、この日だけは来てくれと、そう言う風にお願いしていました。それで、その言いたいことっていうのはですね、あの、普段僕はMCをするときに、MCヘタクソだから、あの、大体こう、言うことを纏めるんですけど、この自分の決意だけは、もう何も、何も考えずにずーっと今まで自分がこの一年間考えてきたことを、みなさんにそのまま、何も包み隠さず伝えようかなと思います。聞いてくれますか?」

「あのですね、えー…あの、僕はあのー、まぁ、知っている人も勿論いると思うし、初めて来た人とかも勿論いると思うんで、僕の過去を知らない人がいると思うんで少し話させてもらうと、僕は、えっと、ViViDって言う、なんか、奇跡みたいなバンドやってました。何が奇跡かって、自分の夢をたくさん、たくさん叶えてくれたバンドでした。武道館に連れってってくれたり、メジャーデビュー出来たり、大好きなアニメのオープニングが出来たり。そんなバンドを僕はやってました。
で、そのバンドが解散して。そして2年間という月日を費やして、僕はソロミュージシャン「SHIN」として再びこうやって音楽をやることを決意しました。それで、その時に初めて立ったのがEX THEATER ROPPONGIって言うステージなんですけど、ホントに大きい会場でね。2000人ぐらい入るんだよ、そう。で、そこがなんとね、いっぱいになったんですよ。僕が2年間、2年間何も、本当に死んでるんじゃないかぐらい、あの、そう(笑)。死んでるんじゃないかアイツぐらい、あの、ね、姿を消してたんですけど。まぁ、あの、ホントに、どうなっても、あの、自分自身やっぱり音楽が好きだし。音楽好きだし、歌が好きだったから。
あの、EX THEATERって言うのが12月24日に偶然空いて、2000人って言われて、いやちょっと待ってくれと思ったけど。でも、やっぱり歌が好きで、どうしてもやりたくて。じゃあ、もういい。300人でもいい、200人でも100人でもいいから立ってやろうと思って。立ったら、本当にありがたいことにいっぱいになってくれて。でもそれって言うのは、やっぱりあの、奇跡みたいなバンド「ViViD」って言うものの力がすごく大きかったなと、今になって思うんですよ。やっぱり“ev.ViViDのシン”としてそこに立ったんだなと、今になって思います。
だから、去年の今頃僕はね、また大きいことを言ったんですよ。「みんなをもう一回武道館に連れてくんだよ」つって(笑)言ったんだけど(笑)。そう、こんな感じで言ったんだけど、硬かったからあの時。もうカチンカチンだったから、もう(笑)。もうね、誕生日とかそれどころじゃなかったからね、あの時は。でも、本当にそれは今でも変わってなくて、でもそれよりも、それよりももっと、もっと明確な目標が見えて。それって言うのは“ex.ViViDシン”としてではなく、あのバンドが、ViViDってバンドが奇跡だったから、本当に奇跡だったから、大好きだったから、素晴らしかったからこそ、俺は今、“ひとりのヴォーカリスト「SHIN」”としてもう一度EX THEATERに立ちたいなと。今そんな目標を、今、自分の中に掲げています。」

SHINくんの決意に、オーディエンスは大きな拍手で応える。

「そうです。えーとですね、でもね、まぁ現実ってのはなかなかそう上手くいかないモンでね、まだ今のままじゃね、無理。無理。そう。だから、だから今日、今日LIQUIDROOMが売り切れたら、SOLD OUTしたら、みんなにこの宣言をしようと思って今日はここに立ってます。あの、来年何としても次は、次の景色にみんなを連れて行きたいなと思いまして。来年絶対に、まだ会場は押さえられてませんが、事務所の人が絶対に取ってくれるはずなんで!絶対に取ってくれるはずなんで!来年のスゲー良い日に!!」

まさかのEX THEATERか?と、オーディエンスが一気に湧き上がる。

「ちょ、待って待って待って待って待って、まだ湧くところじゃない(笑)。次の会場は、ツアーファイナルは、渋谷のO-EASTを目指したいと思います。LIQUIDROOMをSOLD OUT出来たからこそ、みんなをようやく次の景色に連れて行けるなと。一歩一歩だけど、あんな奇跡みたいなバンドみたいにポンッポンッポンッポンって行けないけど(笑)。でも俺は俺なりに、今の俺なりに、一歩ずつ一歩ずつ、みんなと一緒に、着実に進んでいけたら良いなと思います。
そして、もし、もし次、O-EASTが埋まったなら、その次は約束の場所EX THEATERに一緒に帰りましょう!!俺は今そんな夢を見てます、今「SHIN」っていうものに、そんな夢を、今、見てます。
だから来年、来年はいよいよ次のステップにみんなと進めます。ホントにみんながついてきてくれてるお陰です。他のなんでもない。俺がたまたまこんな声で生まれて、たまたま歌を始めて、で、10年間音楽続けてきて、少しずつ少しずつ、ホントに歌が好きになっていって。ホントに音楽が好きになっていって、今はまた一歩一歩だけど、みんなと一緒にまた進んでいけて。超幸せです、ありがとう!!」

「あのー、事務所の人お願いしますね、O-EAST押さえてください、もう言っちゃったんで、僕。よろしくお願いします。みんな来年はO-EAST埋めるぞー!!ついてきてくれよー!!ありがとうございます。それが今日みんなに言いたかったことです。
えーっと、次に歌う曲はですね、あの、僕が、バンドが解散して、ずーっと塞ぎ込んでた時に、このままじゃいけないって思って、弱い自分を終わらせたくて作った歌です。その歌詞の中に「真っ白な地図を片手に、向かい風は少し冷たい」ってのがあるんだけど、今全然地図が真っ白じゃない。すごい明確になってる。みんなのお陰で、すごい向かう所がハッキリしてる。ありがとうございます、すごい幸せなことです。ありがとうございます。
支えてくれるバンドのみんなも、ホントにありがとうございます。メンバーみたいな感じだよね。
そして、あの、僕を見つけてくれて拾ってくれた事務所さんもありがとうございます。
ずっと応援してくれている関係者のみなさんもありがとうございます。今日は色んな人が見にきてくれてんだよ。少しは成長した姿を見せられてんのかな?
そして何よりずっと応援してくれているみんな、ホントにありがとうございます。
ずっと切ない歌でしたが、目一杯の希望を込めて歌います。聴いてください、『WEAKEND』」

SHINくんの想いの込もったMCに胸が熱くなったし、何より自分を中心にした世界ではなかなか見えにくいことをしっかり見ているんだな、ということが分かって嬉しい気持ちも大きかった。例えば、始動のEX THEATERはチケットが入手困難な程の集客力があったが、それは“ex.ViViDのシン”だからこその結果だったこと。分かっていてもなかなか受け入れられることではないし、ましてやこうして沢山のファンや関係者を前にして口に出すのには勇気が要ったことだろう。そして、大きな武道館と言う長期的な目標だけではなく、きちんとそれを達成するために歩むべき道のりを自分で考え、明確な段階的目標を設定し、未来を切り開こうとしていることにも感動した。
復活してからの2年間、悩みながらもきちんと前を向いて進んできたからこその言葉だと思う。なんて応援しがいのある人なんだろう。

もう切ない歌ではない『WEAKEND』に、オーディエンスはじっと耳を傾けた。「もう一度歩き出すよ」と言う歌詞が、始動したあの頃とは違った意味合いに聞こえる。きっとあの頃とは違う道がSHINくんには見えていて、そして今日ここから改めて歩き出すのだろう。そんな決意を感じる歌声だった。

そんな『WEAKEND』を歌い終えると、突如としてYOUSAYくんがギターでHappy Birthdayを奏で始める。
SHINくんはとてつもなくわざとらしい「えーーーー??」と言う表情を浮かべるので笑ってしまった(笑)。
昨年も思ったのだが、SHINくんのファンはHappy Birthdayの音程がとてつもなく迷子になる(笑)。アーティストのピッチが安定しているのに、こんなにもファンは音程が取れないのだろうか(笑)。

運ばれて来たケーキの前に座って「よし!やっぱヴォーカリスだから肺活量がね、あるから。これぐらいは一気に消せるから、俺」と言いながら、SHINくんは思い切りロウソクにブフーっと息を吹きかけ、見事に8本のロウソクの一気消しに成功(笑)。「ホラ、ホラ、ホラ、すごくない!?やっぱりヴォーカルだね、俺!」と興奮している様子だったが、筆者には8本の一気消しの凄さがイマイチ分からない(笑)。
そしてロウソクを消してすぐに「もう大丈夫でーす」とケーキを下げてしまった。もう少し誕生日感のあるMCが欲しかったのだけれど、あっさり打ち切られてしまって少し残念だった(笑)。

「さて、えっとですね、アンコールと言うことで今日ね、まぁホントにさっきもちょっと言ったんですけど、本当にメンバーみたいに僕を支えてくれるメンバーを…(笑)意味分かんない、ちょっと、メンバーばっかか!みたいなね(笑)、メンバーをちょっと紹介したいと思います!イエーイ!!いやぁ、みんなイケメンでしょ、そうでしょ、イケメンパラダイスやろ、そうやろ」

そんなことを話しているSHINくんの後ろで、YOUSAYくんとMiroくんが滑りを良くするスプレー(?)を大量にネックへ吹きかけ合っている自由さ(笑)。

S「じゃあまず、ドラムのKEN'ICHIくんです!KENちゃん、KENちゃん、あ、マイクそんなトコに下がって(笑)。KEN'ICHくん、KENちゃんです。KENちゃんどう?今日」
K「(会場を見ながら)……すげー」
S「あはははは、いや、すごいでしょう?」
K「すげー」
S「そうでしょう?」
K「みんな、台風大丈夫でした?」
S「よく来た、よく来た」
K「ホント、ホントすごいよ」
S「ありがとう」
K「愛されてるねぇ」
S「いやホントですよ。いやホントに今日だけは来てくれ、今日だけは来てくれって言ってたら台風まで来やがって(笑)。ちくしょう(笑)。そう、KEN'ICHくんはね、LOKAってバンドで普段ドラム叩いてるんですけど、あの、僕にね、あの、すごい良くサポートしてくれて、すごい良くって言うか、もうメンバーです。KEN'ICHIくんメンバーです。よろしくお願いします。」
K「(右手を上げてノンマイクで「やったー!」)」

S「えー次はですね、続きまして、えっと、ベーシスト、Miroくんです」
M「どーもー」
S「あの、乳飲料ではありません。あれ、知らない?ミロってあるよね?あの、牛乳と混ぜて美味しいココアみたいなやつ」
M「あーーーあはは、あぁ、そう、ちょっとね、スペルが違うんだけどね」
S「あれ、スペル違った?マジかー」
M「ほほほほほ、そうなんです」
S「Miroくん、あの、ちょうど1年前の9月4日のLIQUIDROOMからサポートしてくれてね、今日で1年だね」
M「ねー」
S「今日は満ぱんです、どうですか」
M「うわー、すごいなぁ。ほほほほほ」
S「こんな見た目してめっちゃもう、ね、おじいさんみたいな喋り方するから(笑)。優しい喋り方をするから(笑)」
M「ね(笑)。でも、いつもこんな感じだよね」
S「そうですね、でもアレなんですよ、この前Miroくんが初めて、あの、俺が、こう、何の曲か忘れたんだけど「煽んなよ!」って言ったの、曲中。そしたら煽ったのよ」
M「さっきもやったの、さっきもやったの」
S「さっきもやった!?」
M「やったよ、やったよねー?」
S「もう一回やる?」
M「え!?」
S「もう一回やる?」
M「えぇ?んーもう…」
S「もういい?」
M「んーふふふ」
S「あ、そうー(笑)。そん時も、そん時もね、おい!おい、ぉぃ、……みたいな(笑)」

多分この時のことか(笑)

www.ricolog.tokyo

M「やめろ!(笑)」
S「やめろっ!(笑)」
M「めっ!めっ!!」
S「(笑)いやでもあの、MiroくんもLOKAってバンドで、あの(KENちゃんと)同じバンドでね、ベース弾いてます。よろしく。メンバーです。Miroくんもメンバーです」
M「よろしくー」
S「メンバーだね」
M「えっ?」
S「俺のメンバーだね、もう」
M「あざっす!」
S「え?」
M「え?」
S「なんて?(笑)」
M「なんでもない(笑)」
S「(笑)ありがとね、Miroくんです」
M「ありがと〜」

この天然2人の絶妙な噛み合わなさがたまらなく面白い(笑)。
そしてさっきから思っていたのだが、「満ぱん」というのはどこかの方言だろうか?「満杯」の言い間違いなのだろうか?

S「そして、YOUSAYです、ギター、YOUSAY!!」
Y「こんちわー。フーーーッ!いっぱい呼んでるぞー」
S「YOUSAY人気モンだなぁ」
Y「いっぱい呼ばれてるぞー」
S「いっぱい呼ばれてるねー。YOUSAY今日1年…そう、YOUSAYもちょうど一年前の9月4日からサポートしてくれて、今日でちょうど1年だね」
Y「1年だね。おめでとう!」
S「えっへへ…ありがとうございます。もう、誕生日って感じあんましないんだよ、もう、LIVEあるから」
Y「ね。だってなんか…」
S「来年もやるよ!うん、9月4日。来年もあの、9月4日はLIQUIDだから、ちなみに。そうそうそうそう、LIQUIDだから、うん」
Y「ちゃぁんと毎年押さえられてるから」
S「ちゃんと毎年LIQUID…もし俺が大きいトコで出来ろようになってもLIQUIDでやるから。9月4日は。これはね、恒例行事かな、毎年のね、そう。今は頑張って、ね、来てねって言わないとSOLD OUTしないからね、頑張んないと、来年も」
Y「結構頑張ってましたよねー」
S「結構頑張ったよー!あと9枚!とか言って(笑)」
Y「テンション上がったけどね、あと9枚だ!って」
S「あと9枚って、ね、だって、フェス…今年、あの、初めてフェスにも出て、ね、YOUSAY、ね。そう、僕ずっと野外フェス夢だったんですよ。で、あの、一緒にね、フェス出てね。結構日中ね、早かったからね、ちょっと寂しかったよね、最初ね」
Y「みんなだって、来た人日焼けしてるでしょ」
S「日焼けしてる?みんな、日焼けしたでしょ。あ、日焼けした?ありがとね、来てくれて。そう、最初ちょっとね、アレだったけど『GLAMOROUS SKY』歌ったらみんな来てくれてね、やっぱHYDEさんさすがだわ(笑)」
Y「さすがだわー」
S「HYDEさんすげぇわ、やっぱ。ね、そう。YOUSAY、どう?今日」
Y「今日は、なんかね、やっぱ俺LIQUIDROOM好きだな」
S「ふふふふふ、独特な空気感出ましたね」
Y「そうだねー、なんかねーちょうどねー、いいんだよね。なんかこの、なんだろ、みんな近くに見えるんだよ」
S「そう、遠くても近い」
Y「うん。それがなんかねー、こっちから見せてあげたいんだけどね」
S「見えてっから、見えてっから、後ろも見えてっから、ね、YOUSAY」
Y「見えてるよー見えてる見えてる。そう、大きいのにさ、近いみたいな。なんか、あとね楽屋がね、すごく好きなの。なんかダラダラしすぎちゃって、あ!LIVEだった!ってなった、今日」
S「でも最近アレだよね、こう、本番10分前にあくびとかしなくなったよね、そういえば」
Y「そうだね、ちゃんとあくびはね、あくびは2時間前に終わらせとく」
S「2時間前に終わらせとくよね(笑)。YOUSAYがねホントに、あの、それこそYOUSAYが、あの、Miroくんも紹介してくれて、KENちゃんも紹介してくれてね、あの、こうやってね、今ホントにバンドみたいでしょ?もう。ね。そんな感じで楽しくやっております、みなさん。ありがとうございます」
Y「イエイイエイ!イエイイエイイエイ!!」
S「イエイイエイ!」

MiroくんとKEN'ICHIくんも静かに後ろでイエイイエイしている(笑)。仲良しか(笑)。

「ということで、アンコール、ラスト1曲ですが!」

\えーーーーー/

「1曲ですが!」

\えーーーーーーー/

「えーって言ったから、もう、最高の…」

\もっとやって!/

「もっとやりたい俺も。もうアンコールラスト1曲だけど。呼べばちょっと出てくるかも知んない、わかんない、時間による。呼んで?後で。ちょっと呼んでみて、試しに。あのー、時間あったら出てくるから。とか言っちゃ、ちょっと、まぁ、とりあえずラストのつもりで。よし、行こう。ぶち上げて行こうぜ、TOKYO〜〜〜〜!!ラスト良い景色作ろうぜ〜〜〜〜!!」

ラスト、『restart』でLIVEを華やかに締めくくる。会場が一体となって手を挙げ、SHINくんの全力の「笑って」を受け取る。こんな時間がずっと続けば良いのに、と思うほど笑顔に満ちた締めくくりだ。

「めっちゃ楽しかったです、ありがとう!!」

SHINくんはそう言い、両手を大きく広げ一礼をした。
面白かったのが、Miroくんがオーディエンスに応えている最中に背後からKEN'ICHIくんが肩を叩いてしゃがんだこと。肩をトントンとされたMiroくんが振り返るも誰もいないのでキョロキョロしていると、下からヌッとKEN'ICHIくんが立ち上がって二人で笑い合っているのを見て、すごく良い関係だなと思った。
そして、そんなKEN'ICHIくんの肩に手を添えながらSHINくんは一緒にステージを後に。
MCで言っていた通り、サポートメンバーとも本当のバンドメンバーのように仲良くやっているのだろう。そんな様子も見れて、ファンとしては嬉しい限りだ。

さぁ、試しにちょっと呼んでみて、なんて言われたら呼ばないわけにはいかない。再び大きなアンコールを求める声が会場中に響き渡り、そしてSHINくんもそれに応えて再びステージに戻ってきてくれた。

「そりゃ戻ってくるだろ!Yeah!!いやぁ、曲何やろうかね?そうだなーじゃあ、あのー、僕からひとつワガママ良いすか?あの、今回のアルバムの表題曲の『on my way with innocent to「U」』って言う曲があるんですけど、長ぇよな、いつも。ごめんな(笑)。その曲ホントはね、ギターボーカルでやりたくて作ったんですよ。そう。…やって良い?ノリ方もう分かる?分かる?もう分かる?分かんないか。うーんと、よし。まぁ、あの、感じるままに楽しんでください。アンコールなんで。イエイ!」

「ホントにあの、ホントにあの、予定してなかったやつなんで、ちょっと…上手く弾けるか分かんないんですけど(笑)。まぁ失敗しても良いか!ダブルアンコールだしな!みんなと楽しむのが俺は目的で帰ってきたからな!へへへへへ、ありがとう。じゃあラスト、ホントにあの、僕の、一番、このアルバム、2ndアルバムの中で一番想いが込もってる曲です。ラスト、聴いてください。『on my way with innocent to「U」』」

念願のギターボーカルでの『on my way with innocent to「U」』に感動した。もちろん予定していなかったこともあり所々たどたどしさがあったが、やっぱりこの曲はギターボーカルの方がずっと良い。ステージを縦横無尽に動くことがなくても、だ。

「ありがとうございました。あの、これからまたいっぱい対バンとかして、いっぱい色んなイベント出て、必ずみんなを次の景色に連れてくんで、これからもSHINをよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました。また会おうぜ!!」

昨年のLIQUIDROOMはステージにうずくまって立てなくなっていたが今年はそんなこともなく、最後まで隅から隅までオーディエンスと目を合わせ、指を差し、繰り返し「ありがとう」と感謝の言葉を述べていた。オーディエンスも目一杯の感謝とお祝いの歓声を上げる。
SHINくんは最後に「ありがとうございました」と深く一礼をしてステージを後にした。 

 

さいごに

これまでワンマンだけでなく対バンも足繁く通い、正直言ってマンネリ化してきたかと感じる時もあったのだが、今回は1年でこんなLIVEが出来るようになったのかと良い意味で驚いた公演だった。
それだけ(本人も口にしていたが)今回リリースされたNew Album『on my way with innocent to 「U」』がLIVEを想定して作られたものだということだろう。
前回のTourを見て「もう良いかな」と思った人にも、もう一度今のワンマンを見て欲しいと自信を持ってオススメできるLIVEに仕上がっていた。

そして、前回のTourでサポートしてくれていたドラムのRYUGAくんに代わり今回からKEN’ICHIくんがサポートドラムを務めるようになったが、彼が非常に良いグルーヴを作り出していて、SHINくんのLIVEに花を添えていた。
改めてライブ音源を聴くと2人のドラムは全く異なって面白い。どちらが好きかと問われると甲乙つけ難いと言うか、曲によってこっちが良い、と思うものがある。例えば『diluculo』はシンバルの選択がRYUGAくんの方が好きだし、『4444』はタム回しがKEN'ICHIくんの方が好きだ。基本的にバンド単位でしか音楽を聴いてこなかったので、サポートドラムが変わるとこんなに音が違うんだな、と改めてリズム隊の重要性を実感した。(まぁ結果両方良いんですけどね。笑)
ちょっとマニアックなことを言ってすみません。

とにかく今後の各地でのLIVEもとても楽しみになる公演だった。
このTourの地方公演への期待をしつつ、胸を躍らせながら会場を後にした。

f:id:riconu:20190106094744j:image

 

最後にライブ当日と翌日のSHINくんのTwitterより。 

 

 

 

 

ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

尚、あくまで個人的感想・個人的解釈によるものですので、感想や考え方の相違について異論や誹謗は受け付けておりませんことをご承知置き願います。

 

♥ 2015/12/24にEX THEATER ROPPONGIで行われたSHINくん始動LIVEのレポートはコチラ ♥

www.ricolog.tokyo

 

 

♥ Recommend ♥ 

www.barks.jp

 

spice.eplus.jp