ユークリッド・エージェンシーのレーベル『Zany Zap』主催の事務所イベント“Zany Zap SUMMIT”。
2010年にはゴールデンボンバーを中心にSINCREA、everset、DuelJewel、メガマソ、ギルド、Anli Pollicinoが出演し、全国を駆け抜けた。こうして見ると今でも現役で活動しているバンドがどれだけ少ないことか。
2011年にゴールデンボンバーがミュージックステーションへの出演を果たすなど活躍をはじめて以降はZany Zap SUMMITが開催されることもなくなったが、2017年久し振りに復活し、今年ユークリッド・エージェンシーに加入したSHINくんもツアーファイナルの東京公演に出演すると言うことで参戦してきた。
※尚、今回のライブレポートはイベントであるもののSHINくんメインで書いているので、他の出演者様の情報が薄いことをご承知置き願いたい。
新宿BLAZE(ブレイズ)
会場は新宿・歌舞伎町のど真ん中にある新宿BLAZE。
足を運んだのは4度目くらいだったか。もう何年も来ていなかったので、すっかり中の構造を忘れていた。
2010年12月にOPENしたミドルクラスのライブハウス。まだまだ新しいハコのイメージだったが、OPENからもう6年半とは月日が経つのは早い。
出来た時はなんだかBLITZをパクったみたいな名前の響きだなぁ、と思った。なんとなくロゴも似ているような…ゴニョゴニョ…。
HUMAX(ヒューマックス)が運営しており、元は映画館だったところを改装した良くあるパターン。OPEN当初から音響と照明が良いことで有名。姉妹店は新宿FACE。
主にヴィジュアル系やアニソン、アイドル系に強く、現在ではZeppクラスの前に制覇すべき、恵比寿LIQUIDROOMと並んだ登竜門的存在となっている。
アクセス
JR山手線・丸の内線 新宿駅東口より徒歩10分
小田急線・京王線 新宿駅東口より徒歩15分
西武新宿線 西武新宿駅より徒歩2分
(公式サイトより)
新宿駅からゴジラで有名なTOHOシネマズ(新宿東宝ビル)を目指し、その左隣にあるシネシティ広場の(TOHOシネマズに背を向けて)左奥、ホテルウィングインターナショナル新宿とファミリーマートのビルの地下。アパホテルの向かい。
TOHOシネマズさえ分かれば迷うことはないだろう。
キャパシティ
スタンディング800人
シーティング359席
ライブ興行の場合このキャパでわざわざ椅子を入れる意味が分からないので、オールスタンディングで使用される会場と思って良い。
この日は当日券は僅かに扱っていたようだが、扉付近の混雑状況から言ってほぼキャパいっぱいの人数が入っていたと思う。
ロッカー
会場内に356個(300円)で、サイズは縦27cm×横24cm×42cm。
どこかに540個と書いてあったが、公式サイトによると356個とのこと。
もっとも開場後にしか使用出来ない上に歌舞伎町周辺には街のあちらこちらにコインロッカーがあるので、よっぽど番号が遅くなければ他の場所に預けてくるのが得策かと。正面の新宿FACE側のビル入り口横にもロッカーがあるので、早めに着ける場合はそこもオススメ。
また、西武新宿駅にも少数ながらコインロッカーがある。
物販
階段下のロビーで行われていることが多い。
この日は開演前は会場の入り口前、開演後はロビーにて行われていた。
整列・入場
会場前が大きな広場(シネシティ広場)となっているため、そこに待機させられる。ただの広場なので雨が降っている日や寒い冬は凌げる場所が無くキツいように思う。(筆者は実際真冬に凍死しかけたことがある。苦笑)
番号が呼ばれたら入り口でチケットを見せ階段で地下2階まで降り、ロビー入り口でもぎる。
ホール
公式サイトのフロアマップが分かりやすい。
FLOOR | Shinjuku BLAZE
ホール入り口は4箇所あるが、ロビーに面した入り口前は物販スペースとなっていることが多いため、左右前方の入り口、特に下手側前方の入り口に誘導されることが多い。よってこだわりが無いのであれば、上手側に回るのが得策。
フロアの形状は正方形に近く、ステージ高が1mとキャパシティに対して高く作られているため、どこからでも非常に見やすい。
最前列は20人程度か。
前方左右にはスタッフ用の通路が柵で区切られているため、そこに入ると注意される。
段差は後方に2段ある。構造上段下でも十分見えると思うが、背が低い方は段上がオススメ。後方中央にはPA席があるため、3段目の左右は比較的ゆったりしていると思う。(ただし関係者席となることもあり、いつも開放されているわけではない。)
照明は明るく、音響も音の反響がバツグンに良い。
立地的にも構造的にも音響的にもこのクラスでは非常にオススメの会場のひとつである。
ドリンク
階段を降りてロビー左手側、ワンドリンク500円、パウチされたペーパーのドリンクチケット。
ドリンクチケット以外は券売機がカウンター横に設置されている、とても珍しい会場である。
ソフトドリンクはペットボトルの水や爽健美茶、ミニッツメイドなんかもあった。
アルコールはプラカップでビールとカシス、ウォッカなど。種類は少なめ。
ちなみに「シードルあります」と表示があり、妙にシードルを推しているのでちょっと気になった(笑)。飲めば良かったな。
出演者
※出順通り
ぞんび
LEZARD
ALL I WANT
SHIN
Anli Pollicino
SET LIST(SHIN)
-SE-
01.未発表曲
02.PARADOX
03.jack the ripper
04.dirty hurry
05.RESTART
-MC-
06.2015.4.29
LIVE REPORT & 感想
この日も相変わらずの遅番だったが、久し振りに前のバンド時代に一緒にライブへ行っていた友達が来ていたので一緒に見ることが出来た。
解散ツアーは彼女と日本全国を飛び回った。お互い普通に働いている会社員なので、スケジュールによっては一緒に行くことが出来ない箇所もあった。移動しながら、そしてライブ後に解散していくバンドについて色々と話したものだ。
当時一緒にいることが多かった別の友達は、どちらかと言うとメンバー個人への思い入れが強い。しかし彼女と私はメンバー個人よりも、バンドそのものへの思い入れが強かった。それは悲しいかな今も変わらない。バンドよりも思いが強くなる日は来るのだろうか。
彼女は別のメンバーのファンなので、今では一緒に飛び回ることもなくなった。現在SHINくんの予定されているツアーはヨーロッパなので私はさすがに足を運ぶことが出来ず、そろそろ遠征したいなぁ、なんて話をしていたら、彼女のご贔屓のメンバーの大阪公演に誘われた(笑)。
彼女と地方へ行くのはとても楽しかった。何も無いなら行きたいけれど、ここでお金を食い潰すわけには行かない気がする…SHINくん早く予定ください(笑)。
と、余談はとにかく(笑)
今回は対バン形式だったため出演者ごとにセット替えが行われていたが、その繋ぎとして転換MCがあり、演奏を終えた順に次の出演者を紹介する形で担当していた。(1番手のみトリが担当)
転換MCを担当したメンバーは下記の通り。(他バンドさん詳しくないので間違っていたらごめんなさい。)
ぞんび前→Anli Pollicino(琢磨&Yo-1)
LEZARD前→ぞんび(奏多&青井ミドリ)
ALL I WANT前→LEZARD(ソラ&公佑)
SHIN前→ALL I WANT(RYUICHI)
アンリ前→SHIN&青井ミドリ
マイクが2つあったので友達が「MCで出てくるんじゃない?「どーもどーも」って」なんて言うから「漫才かっ!!」と突っ込んでいたら、Anliのふたりが本当に「どーもどーも~!!」と言いながら飛び出して来たので崩れ落ちそうになった(笑)。
これだけ出演者がいる対バンだとついついセット替えのたびに飽きてしまうので、各出演者がその場を利用して告知をしていて、良い場繋ぎの時間の使い方だなと思った。
ぞんび
一番手はぞんびさんのステージ。
先日MSJCで見たばかりなので結構曲を覚えていて楽しめたし、2回目にして確信したのはもしかしたら私このバンドさんの楽曲とパフォーマンスかなり好みかも知れない。こういうことが起きるからライブはコワイ。事前にリサーチした段階では「ふーん」くらいでも、現場で何が起きるか分からない。
まず、世界観がしっかりしていて好感が持てる。彼らの世界観が特に好みと言うわけでもないけれど(ごめんなさい。汗)、やはり個性があった方がこの世界ではインパクトがあって面白い。
その上やはり楽曲が好み。メインコンポーザーはベースのミドリさんだと思うのだが、あの方かなり才能があると思う。ちょっとCD欲しいかも。
思えばベーシストのコンポーザーはかなりマニアックに作り込んでくる人が多い。LUNA SEAのJ然り、ViViDでもイヴさんの曲は良かった。
『アブノーマル・セラピー』のリズム隊の音には痺れたし、『死ねばいいのに。』はやはり秀逸。あの不謹慎感がライブでめちゃくちゃテンションが上がる。ちょっとワンマン行きたいかも。
ミドリさんはフロアに降りて来てパフォーマンスしたりとかなりアツかった。ミドリさん気になるなぁ。顔面は奏多くんが断然好みだけど。
転換MCでサイバーでワンマンが何本もあると言っていたような…アストロでもやると言っていたような…行ってみようかな…。
あ、これが感染と言うやつなんだろうか…(笑)
LEZARD
2番手は最近ヴォーカルが変わったと言うLEZARDさんのステージ。
今回の出演者の中で唯一Zany Zapの所属アーティストではないけれど、しきりにZany Zapに入りたい、でももし(今の事務所の偉い人が)聞いてたら怒られる!と繰り返していたのが一番印象深い。
このバンドさんの感想は、まず衣装がまぶしい(笑)。
確かこれを言っていたのはLEZARDさんだったと思うんだけど、BLAZEの照明がとてもまぶしいらしく、カッとスポットが点いたら客席が何も見えなくなったと。
いやいや君たちの衣装もハンパなくまぶしいよ。お姉さん目が潰れるかと思った(笑)。チカチカした。
MCではヴォーカルのソラくんの憧れの人がなんとSHINくんらしく、同じステージに上がれるなんて夢のようだととても興奮気味に話していた。
SHINくんの楽屋に行って紹介してもらって挨拶したら「よろしくね」って返してくれたらしい。割と普通の返しだと思うのだけれど、あのテンションの上がり具合は凄かった。完全にファンである(笑)。
ソラくんが何歳か知らないけれど、もうこの世代(どの世代)に憧れられる存在なんだなぁ…と。今まで私が応援してきたバンドさんたちの憧れって言ったら、それこそGLAY、ラルク、LUNA SEAあたりだったので。
あと、ソラくんはぞんびの奏多くんと以前からの知り合いらしく、「俺たち良く似てるって言われてたんですよ」と言っていた。バックステージから奏多くんが出て来て肩を組み合っていたけど、確かに同じ系統のお顔をしていた。
ライブの感想としてはちょっと特徴が無いバンドさんかな。キラキラしてるのが特徴なのかもしれないけれど、パフォーマンスに突出したものは見られなかったのが残念。
個人的にはフリが初見では真似出来ない感じだったので色々諦めた(笑)。
ALL I WANT
3番手は先日ギルドを「卒業」したRYUICHIの新バンド(?)ALL I WANT。
これはバンド名と言うことでいいのか、はたまたソロプロジェクト名なのかイマイチ不明。公式サイトのプロフ見たらりゅりゅしかいなかったし。
しかしなんて欲しがりなバンド名なんだ…!(笑)
MCによると結成は3月で、Anliのヴォーカル・Shindyさんに色々相談してこのZany Zap SUMMITへの出演を決意したそう。
バンドメンバーが全員仮面を付けていて顔がはっきりとは分からず、そのうち取るのかと思ったら最後まで仮面のままだったのが残念。まぁ、りゅりゅの顔は知っているけれど、あれはずっとつけてない方が良いんじゃないかな。
ギルドとは方向性が違う楽曲たちのように感じ、ギルドはどちらかと言うと「みんなで楽しもう!盛り上がろう!」と言うパワーが強かったけれど、ALL I WANTは曲を聴かせたい、届けたい気持ちが強いのかな、と。パフォーマンスもそんな風に感じた。そう言った意味で方向性の違いが生じてのギルドの脱退だったんだろうか。詳しくは知らないけれど…
まだ結成して日が浅いのもあってか、パフォーマンスが一辺倒だったのが残念だったかな。りゅりゅのヴォーカルは勢いがあってハイトーンでピッチも悪くないし巧いんだけど、いまいち個性が無いと言うか、何かもうひとつ欠けている気がする。ちょっと心に響かない感じ。オーディエンス全体からもそんな印象を受け、他の出演者に比べて会場の熱量が圧倒的に感じられなかった。
まだ始動したばかりだし、これから頑張って欲しい。
そう言えばMCで「感情や気持ちを表に出すのがニガテでいつも仮面を被っていた」みたいなことを言っていたけれど、前にSHINくんも似たようなことを言ってたなぁ…。
あとこのゴールデンウィークの中、大阪から車で12時間かけて来たそうで…なんで車を使ったのか(苦笑)。
渋滞抜けて速攻ライブなんてお疲れさまです。
SHIN
トリ前4番手、SHINくん。
この日のサポートメンバーはMSJCに引き続きギターにKUMAさん、ドラムにRYUGAくん、そしてベースにNATCHINさん!
前回のSHUSEさん(ex.La'cryma Christi)に引き続き、今度はNATCHINさん(ex.SIAM SHADE)ですよ。純情な感情は空回りしていたNATCHINさんですよ(意味不明)。サポートベースが毎回大物過ぎて。
NATCHINさんのベースはさすがに頭抜けて巧い。この日の他の出演ベーシストと比べて頭ひとつ以上抜け出て巧い。そりゃ純情な感情も空回りするわ(意味不明)。勿論SHUSEさんも凄く巧いんだけど、あの日は他にも結構弾けるベーシストがいたので耳が馴れていた部分があった。
SHINくんの曲はギターを派手にと言うよりベースをしっかり弾いた方が栄えるものが多いと思うので、これからも!是非!良きサポートを!(笑)
本編に話を戻して(笑)
ワンマンで『diluculo』の前に流れていたものと(多分)同じSEからの、MSJCでも演奏していた全英詩の曲(タイトル不明)で幕開け。
この曲の雰囲気が結構好きでまた聴きたいと思っていたのでテンションが上がった。ライブではバラードからの転換に使う曲だと思っていたけれど、1曲目に持ってきてもバッチリだったので驚いた。テンションを引き上げる局面で使える曲としては意味合いは同じか。音源化したらしっかり聴き込みたい。
続く『PARADOX』でジャンプを煽り、バッチリ会場を盛り上げる。不意に思う…まだ英語しか聴いてない(笑)。SHINくんは英詩の曲を随分と書くようになった。そう言えば前のバンド時代に友人をライブへ連れて行ったら、「あの全部英語の曲が良かった!」と言われたことがあった。ちなみにその日、英詩の曲なんて歌ってなかった上にまだあのバンドに全英詩の曲は存在しなかった(笑)。
そしてWhite Penguinを持ってゆっくりと歌い出す。徐々にペースを上げてバンドサウンドへ。『jack the ripper』だ。私はこの曲の入り方が好きだったりする。彼の世界に入りやすい。
そのまま『dirty hurry』『RESTART』とアッパーソングが続く。この日のセトリの組み方はかなり巧いなぁ、と思った。曲数が少ない時にアッパーからミドル、最後にバラードで落とすとどうしても徐々に高揚感が落ちていく。しかしミドルからアッパーで持ち上げてバラードで落とすと最後まで気持ちをハイに保てる気がする。
そう言えば個人的にとても衝撃的な出来事があった。
SHINくんがオーディエンスを煽るとき、よく「フォーイ!!」と言う。いわゆる“オイコール”と言うやつだ。こう言った類の煽り方は人それぞれで、「オーイ!!」「ウォーイ!!」「ヴォーイ!!」「ヘーイ!!」「ハーイ!!」「アーイ!!」と様々なバリエーションがあると思うのだが、多分彼の場合自分では「ウォーイ!!」と言っているつもりが「フォーイ!!」と聞こえるパターンだと思う(笑)。なので、一応いつもレポートには「ウォーイ」と書いているけれど、実際は限りなく「フォーイ」に近く聞こえている(笑)。
それがどうしたことか、この日突如「ヘーイ!!」と言い出した。思わず友人と顔を見合わせた。変えたのか。ついにフォーイをやめたのか。
SHIN「ヘーイ!!ヘーイ!!ヘーイ!!フォーイ!!」
!?!?!?!?!?
なんでwww最後だけwww戻したwwwwwww
あれは衝撃的だった。自分も続いて「へーい、へーい」と叫んでいたのに、ウッカリつられて最後だけ「ふぉーい」と叫んでしまった。不覚(笑)。
そして最後の一曲の前にMC。(※ニュアンスです)
「Zany Zap SUMMITにお越しの皆さんこんにちは。SHINです。」
「去年の12月24日にライブをやって、そのときはまだどこの事務所にも所属してなくて。それまでもいくつかの事務所の方と話したんだけど、みんな「バンドやったら?」「ユニット組んだら?」って言われて。ソロで成功した前例があまりないからだと思うんだけど、こっちはそんな統計なんて関係ねぇ。そんな生半可な気持ちでバンドやめてねぇし。覚悟があってソロでやってこうって決めたから。
でも、ユークリッド・エージェンシーだけは違った。ソロでもう一度頑張ろうって言ってくれた。
クリスマスのライブにユークリッド・エージェンシーの会長さんが見に来てくれて。12月25日にお母さんとカフェにいたら…そう、クリスマスにね、お母さんとカフェでご飯食べてたんだけど(笑)。そしたら会長さんから電話がかかってきて。前日に見に来てくれてたからさ、「母ちゃん!もしかしたら決まるかも!」って。会長さんが明日だったか明後日だったか忘れたけど、会って話しましょうって。「お母さん!これ事務所決まるかも知れないよ!」って(笑)。
会長さんが、「もう一度一緒に武道館目指そう!一緒に頑張ろう!」って言ってくれて。だから去年のクリスマスは最高の日だった。」
「だから俺は今ここにいます。俺は死んでもみんなをもう一度武道館に連れて行く!死んでも武道館に連れて行く!だから一緒についてきてください!」
「俺、今日もやってて自分の曲最高!って思って(笑)。あんま自分で言わないよね(笑)、言っちゃった(笑)。」
「今年のクリスマスもまたみんなに会えたらいいなと思って事務所の方と話をしているし、その他にもたくさんみんなと会える機会を事務所の方と用意しているので、今日初めての人も、前から応援してくれてる人も、また会いに来てください!!」
武道館のくだりでいつも友達と突っ込んじゃうんだけど、「死ぬ気で」の方がいいよねって。「死んでも」って何か嫌だよね、死んだら武道館やれないし。だからSHINくんには死なずに「死ぬ気で」頑張って欲しい。
そしてラストに特別な想いが込められた曲『2015.4.29』を歌い、幕を閉じた。
最後の歌詞「この世界でもう一度。」はこの日、まるで魂の叫びのように聞こえた。同じように感じた方も多かったのではないだろうか。人の心を揺らす歌はテクニックだけではない。きっと多くのヴォーカリストは当然「届けよう」という気持ちを持って歌っているのだと思うけれど、それだけでは足りないのかも知れない。具体的に何が違うのかは言葉では言い表せないけれど、『2015.4.29』は特にMSJCとはまた違って聴こえた、と言うか、届いた。
MSJCより曲数は少なかったのに、この日の方がずっと良いステージだったと思った。
事務所に所属した経緯を語ることで、困難を乗り越えた期間の色んな想いが込められたのかも知れない。
また、私自身もこの話を聞けて良かったと思った。どうしてユークリに入ったのか、どうしてソロと言う形を取ったのか…やはり疑問に思っていた部分もあったので。この決意を聞いて、やっぱりバンドの方が向いているんじゃないか、ひとりでやらない方が売れるんじゃないか――そんなモヤモヤは一切なくなりとてもスッキリとした気持ちになった。
そして、転換MC。(※下記はニュアンスです)
いかんせんSHINくんはトークが達者ではない(笑)。SHINくんちゃんと喋れるかな…と全シンギャが不安に思った(※失礼)瞬間、飛び出して来たのはSHINくん…と一緒にぞんびの青井ミドリさん!
SHIN「みんな、たの、たの、たの、楽しんでますか!?」
早速噛む(笑)
SHIN「(DJがターンテーブルを回すポーズをしながら)たのたのたのたの(笑)」
おい、何をしている(笑)
SHIN「いやぁ、俺ひとりだと絶対事故ると思って、ミドリくんに俺からオファーしました!みんな凄いよね、これひとりでやってるんでしょ?俺無理だもん!」
ミドリ「いや、みんなふたりでやってますよ?(笑)」
SHIN「え?そうなの?じゃあ今の無し!(笑)」
りゅりゅはひとりでやってたけれど…(笑)
そしてもう既に事故ってる感(笑)
ミドリ「チーフマネージャーの所さん(※ゴールデンボンバーに当初からついているマネ)って偉い人がいるんだけど、連絡があって「SHINさんからの依頼で、SHINさんと一緒に転換MCに出てください」って(笑)」
SHIN「初めて事務所で話したのがミドリくんだったから(笑)。あ、じゃあさ、始めましての人もいるだろうから、お互いの自己紹介をしよう!」
自己紹介(笑)。何その楽屋トーク(笑)。
SHIN「好きな食べ物はなんですか?」
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
お見合いかよwwwwwwwwwwwww
ミドリ「いやぁ、一応自分ぞんびなんで、人間ですかねぇ…」
SHIN「一応なんだ(笑)」
ミドリ「そうですねぇ。イケメンで細身の男性が好きなので、SHINくんは大好物ですね。」
SHIN「えええ…いやいやいやいや…」
ミドリ「俺ノンケなんですけど、SHINくんなら抱ける気がする。」
SHIN「え、え、待って。抱けるって言ってるけどさ、俺が抱く方かも知れないじゃん!」
………ぎゅっ(※抱き合う)
え?これ、何?何のコーナー?(笑)
SHIN「(離れながら)ちなみに僕の好きな食べ物はチョコですね」
ねぇ、いきなり戻る?www話戻る?wwwそんな唐突に?wwwこの流れからそんなに唐突に戻る?www
SHIN「前はとにかく味の濃いものが好きで、ご飯に醤油をかけないと食べれなくて」
ミドリ「えええええええ」
SHIN「底に醤油が溜まるくらいかけて、汁だくみたいな感じで」
ミドリ「えええええええ」
SHIN「そしたら小3で腎臓病になって入院して(笑)。普通は年を重ねておじいちゃんとかになってから腎臓を患うと思うんだけど、小3でなったからね(笑)。でも今は甘党にシフトしてきて、最近はチョコレートばっかり食べてる。」
うーん…?前から甘いもの好きだったような…?(笑)
ミドリ「どれくらい食べてるんですか?」
SHIN「なんか1日に1個食べないとダメだね」
ミドリ「1日に1個って(笑)」
SHIN「あっ、1日に1袋だった!」
ミドリ「1個じゃそんなに好きじゃないじゃんって思いましたよ(笑)」
SHIN「1日に1袋食べないとダメなの!」
1袋?「袋」…?
どんなサイズだ…?(笑)
ミドリ「いやぁ、でも神はSHINくんみたいな完璧な人間を作るんだもんなぁ…」
SHIN「いやいや、俺背ちっちゃいし、足も短いし」
wwwwwwwwwwwwwwwww
足短いの気にしてたんだwwwwwwwww
ミドリ「あの、告知いいんですか?」
SHIN「あ、告知?そうだね、えっと…」
ミドリ「じゃあ僕から告知させてもらいます」
SHIN「ミドリくん優しい!本当に優しい!」
ミドリ「『jack the ripper』と『dirty hurry』が配信されました。もう曲名も覚えてます(笑)」
SHIN「優しいよね!ほんとに!」
ミドリ「dwango.jpで5月1日付1位を獲得しました。」
SHIN「あっ、ありがとうございます!」
ミドリ「そしてヨーロッパツアーがあるんですよね」
SHIN「そう!ヨーロッパなんてすぐそこなんでね!(笑)フランスパン持って写真撮るから楽しみにしてて!」
ミドリ「いいですね(笑)。一緒に行っちゃおうかな。」
SHIN「おっ!一緒に行く??一緒に行こう~♪」
フランスパンにこだわるオトコ、SHIN。
そんなこんなでAnliさんを紹介。
転換MCの中で一番見ごたえあったかも(笑)。
Anli Pollicino
大トリはAnli Pollicinoさん。
写真で見てヴォーカルのShindyさんがちょっとSHINくんに雰囲気似てるな~と思ったけど、生で見たらそうでもなかった。宝塚みたいな髪型とメイクのせい?骨格が似てると声の鳴りも似るものだけれど歌声もかなり違ったし、結構つくりが違うのかも知れない。
(あり得ないのは分かった上で)出順はSHINくんと逆の方が良かったかな。スキル面で一気に落ちてしまった感じ。
でも盛り上げるのは上手で、パフォーマンスもTHE V系と言った雰囲気でかっこよかった。もうひとつふたつ個性を出したりとかスキルが上がったら人気出るだろうなぁ。美人だし。
『NONONON』と言う曲がどことなく懐メロっぽいつくりで面白い曲だなと思ったのと、最後にやった『Slave Machine』と言う曲が勢いがあってカッコイイ曲だったし、オーディエンスも盛り上がったように感じた。
しかしセトリが5曲だけだったので、あっという間に終わってしまった印象。トリだしもう少し持ち時間あげれば良いのに。
ところでファンのことを「アンリっ子」「アンリ男」と言うらしく、パフォーマンス中もそう呼んでいた。なんか可愛いね。
ENCORE SESSION
アンコールでは出演者全員がステージ上に登場。
SHINくんはグッズのコウモリTシャツ+革パンに衣装チェンジ。
トリを勤めたAnliのShindyさんの仕切りでの進行。
Shindy「Zany Zap SUMMITは昔ゴールデンボンバーさんと一緒にやらせていただいてたんですけど、ゴールデンボンバーさんのキャパが違いすぎて大変なことになるから中断してて。今回試しにやってみようか?と言うことで、僕ら2軍で開催しました。」
2軍って…(笑)
しかし今ゴールデンボンバーに続く動員のアーティストは確かにユークリにはいないもんね。SHINくんの10倍はあるだろうし(苦笑)、雲泥の差。SHINくんも他の出演者さんたちも、すぐには無理でもそのうち1軍に上り詰めて欲しいなぁ。そしてもっと大きな、さいたまスーパーアリーナくらいのキャパシティの会場でこのZany Zap SUMMITをやって欲しい。
そして一組ずつ挨拶と、地方公演からの総括など。
Shindy「SHINさんも今日はお忙しい中ありがとうございました。」
SHIN「あ、全然忙しくないです、今暇なんで」
その返しはどうなのwwwww
Shindy「なんかちょっと髪色も名前も被っててすいません(笑)」
SHIN「いやいやいや(笑)」
Shindy「“シン”がつく名前って多いんですよね。」
SHIN「そうなんだよね、そもそも“シン”が多いんだよね。僕も“シン”に何かつければ良かったな!」
Shindy「あ、じゃあ付けます…?…今更ですね…?(笑)」
やっぱり本人たちも微妙に被ってるの気にしていた模様。
多分年齢も近いのかな。同じ事務所だしちょっと気まずかったんだろうなぁ。
でも事務所的にはSHINくんの方が後輩だし、業界的にも歴は同じくらいだとは思うんだけど、やっぱりSHINくんの方が先輩扱いになるんだね?元々メジャーシーンで活躍していたからとか、そういう括りがあるんだろうか。
アンコールセッションはAnliさんの『Game Of Love』。前回のMSJCのセッションタイムではSHINくんの声量の無さが気になったけれど、このメンバーでは飛び抜けて歌が巧いな~って思った。
しかし横モッシュやらフリがあって存じ上げない曲だったのでワタワタしてしまった…。最後「ゲモラ!ゲモラ!ゲモラ!ゲモラ!」って何の呪文かと思ったら「Game Of Love」って言っていたのね。今後も聞く機会があるかも知れないから、ちゃんと勉強しておこう。
さいごに
先日のMSJCの方がラインナップが豪華だったので正直期待感が薄かったけれど、終わってみたらMSJCとはまた違った観点で楽しめたし、SHINくんのステージに関して言えば今回の方がずっと良いパフォーマンスだったので参戦して良かった。
先程も書いたが、今回の出演者が一組でも多く1軍に上り詰め、いつかゴールデンボンバーと共に再びZany Zap SUMMITを開催して欲しい。
最後に松岡充さんから届いていたお花を。
下にちっちゃくぞんびさん宛のお花がくっついてました。
そして空を飛べちゃいそうなSHINくんのTwitter。
今回もちゃんとお留守番組にも配慮をしてくれる優しさ。
Zany Zap SUMMIT ‘17
— SHIN (@white_judas) 2017年5月6日
ありがとうございました。
みんなとつくれた空間が楽しすぎて最高すぎて空飛べちゃうんじゃないかと思いました。
会場にこれなくても思っていてくれたみんなも本当にありがとう
絶対また会えるから!
僕を信じててね。
またね。
SHIN pic.twitter.com/kg3QQOAmcf
NATCHINさんからは“スーパーストイックマン”の称号をいただいた模様。
SHINくん、昨夜は、お疲れ様でした。久しぶりにスーパーストイックマンとステージに上がって、気合いが入ったよ…ありがとね。たまには息抜きにメシでも行こう! https://t.co/3FgMAQbgcl
— NATCHIN (@NATCHIN1015) 2017年5月7日
次はヨーロッパツアーを経て、HAKUEIさんとのツーマン!
どうか無事にチケットが取れますように。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
尚、全て一個人の曖昧な記憶であり、事実と異なる部分や勝手に記憶が脚色された箇所、個人的解釈による記述もあるかも知れませんが、どうかご了承くださいませ。
また、あくまで個人的感想によるものですので、感想や考え方の相違について異論や誹謗は受け付けておりませんことをご承知置き願います。
♥ SHIN出演のMSJCライブレポートはコチラ ♥