GOOD MORNING DREAMER

各種レポート(ライブ、旅行など)、会場ガイド、考察、コラム、他 雑記。主にSHINさんの話題が中心です。

ViViDを聴いたことが無いあなたにオススメしたい曲10選

2月になりました。
暦の上では「立春」――春が始まるわけですが、外は寒いしSHINくんは沈黙しているし、わたしの春はまだまだ遠そうです(涙)

と言うわけで、SHINくんが全く動きませんね。あまりの寒さに冬眠でもしているのでしょうか。始動ライブから早くも1ヶ月以上が過ぎましたが、最早息をしているのかも不明なレベルです(苦笑)
これじゃあせっかく戻ってきたファンも逃げちゃうなぁ、と思いつつ、昨日は久し振りに前のバンド(ViViD)の楽曲を聴いて出勤しました。良い曲がいっぱいです。今更こんなことを言っても仕方ないのですが、解散は本当に勿体無かったしまだ早かったと思います。

さて、今回はそんなヴォーカリストSHINが所属していたバンド・ViViDを聴いたことがない方にオススメしたい曲を10曲チョイスしてみました。
筆者の独断と偏見(笑)で選曲しましたので、オーソドックスと言うよりは若干マニアックになっているかも知れませんが、このブログを読んでくださった方で「ちょっと曲聴いてみようかな」なんて思った方は、良かったら参考にしてみてください。

Across The Border

 (2010年/再録2015年)
作詞:シン/作曲:零乃

『Across The Border』(アクロス・ザ・ボーダー)
インディーズ3rdシングル。インディーズチャートで1位を記録、オリコンウィークリーチャートで22位にランクインしました。

当時のインディーズシーンでひとつ抜き出た存在感を表したのがこの曲。荒野で制止されながら演奏するMVが印象的です。この曲を聴いて「売れるバンドになる」と思った方も多いのでは。ハイテンポで勢いのあるロックチューンがかっこいい楽曲です。
サビに向けてグイグイ勢いを増し、Cメロの砕けたラップ構成も面白い、まさに初期のViViDが打ち出していたMelodic Mixture Rockを表現した作品となっています。
音源で聴くとサラッと歌っているようで、サビのキーが滅茶苦茶高い。女性が歌っても高いと感じるくらいに高い。それだけにライブでは度々キツそうなシーンもありました(苦笑)

解散直前の2015年に再録版が発表されました。2010年版はいかんせんドラムがポコポコで酷いので、聴くなら2015年版をオススメします。音が洗練されていてかっこいいです。個人的には2010年版の方が荒削りながらアレンジが好きなんですけどね。

>>後者から2015年版の試聴ができます↓

PRECIOUS

 (2010年)
作詞:シン/作曲:怜我

『PRECIOUS』(プレシャス)
インディーズ4thシングル。インディーズチャートで1位、オリコンウィークリーチャートで15位にランクインしました。

ミドルテンポのラブソングです。歌詞は失恋ソングの切なさがありながら、相手を想う前向きさがあるのが良いですね。男性よりも女性にウケるタイプの曲です。
今回この曲を入れるか『Dear』を入れるか迷ってこちらを入れました。ラスサビ前の「愛してる」が素敵です。ライブではオーディエンスの合唱になっていました。

MVはメンバーがマネキンレベルに美しいです。美人っていいなぁ。

>>後者から試聴ができます↓

Bright red garden

 (2010年)
作詞:シン/作曲:イヴ

『Bright red garden』(ブライト・レッド・ガーデン)
『PRECIOUS』のカップリングとして収録された曲。ファンの間では「赤庭」と呼ばれていました。

タバコに火を点ける音から始まり、冒頭に響くシンのハイトーンなハミングがミステリアスで一気に曲に惹き込まれます。
ジャズテイストで大人の雰囲気の曲調がとってもオシャレ。当時はまだまだメンバーが若いのにこんなスパイスの効いた曲を作れるんだな、と感心したものです。
そんな大人な雰囲気とは裏腹に(?)歌詞はとある都市伝説をモチーフに描かれていて、妖しくダーク。
パシフィコ横浜で行われた解散ライブでのこの曲はまさにベストアクト。ジャジーな曲にぴったりのメンバーソロアクトの掛け合いは必見です。この曲の映像を見て、改めて解散勿体無い~!と叫びたくなった今日この頃。

BLUE

 (2011年)
作詞:シン/作曲:イヴ

♥ ViViD Official YouTube Channel/ViViD『BLUE -Short ver.-

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『BLUE』(ブルー)
メジャー2ndシングル。テレビ東京系アニメ「BLEACH」のオープニングテーマ。オリコンウィークリーチャートでは4位にランクインしました。

サビから入ってラップを挟む、スピード感のある楽曲です。まさに少年向けアニメのオープニングテーマ!といった感じがします(笑)
MVは2種類あってこちらの映像ではなく白い衣装のMVもあるのですが、個人的にはそちらの方が好みです。
この曲は非常に良く聴いていたのでしっかり覚えているはずなのですが、カラオケで歌うとちっとも巧く歌えません。シンのつけるメロの独特さを実感します。

ライブではいつからかタオルを回す“タオル曲”として定着し、ここぞという盛り上げるタイミングで演奏されていました。Aメロで演奏陣がビシっと合うととても気持ちが良かったです。

今回タイアップソングをあまり選ばなかったのですが、他にも「機動戦士ガンダムAGE」や「マギ」等のアニメに起用された楽曲もあるので、興味がある方は是非聴いてみてください。

FAKE

 (2011年)
作詞:シン/作曲:イヴ

♥ ViViD Official YouTube Channel/ViViD『FAKE -Short ver.-

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『FAKE』(フェイク)
メジャー3rdシングル。GREE恋愛ゲーム「恋と仕事と君のプロデュース」のテーマソングとして起用され、オリコンウィークリーチャートでは9位にランクインしました。

シングル曲としては唯一の(?)ハードロック。歌詞も大人の恋をイメージしたアダルトで激しいものとなっています。と言うか、遊ばれてしまった女性の歌です。他に沢山女性がいる男性と関係を持って強がっていますが、それでも相手の男性を求めてしまう。男性が女性視点でこういった歌詞を書くときは一体何を思って書くのでしょうか(笑)。割とViViDにはこういった楽曲が多い気がします。似た世界観のハードロック『Re:Load』と迷って、今回はこちらの曲をチョイスしました。

とにかくMVがかっこいい作品です。山梨県甲府市のアイメッセ山梨のホールで撮影されました。特典MVの“偽り版”はメンバーがパートチェンジした映像があり、非常に笑える作りとなっています。

message

 (2012年)
作詞:シン/作曲:イヴ

♥ ViViD Official YouTube Channel/ViViD『message -Short ver.- 

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『message』(メッセージ)
メジャー4thシングル。ドワンゴ「dwango.jp」のCMソングで、オリコンウィークリーチャートでは4位にランクインしました。

2012年1月7日に行われた日本武道館でのワンマンライブを受けて、ファンへの感謝の愛を歌った渾身のラブバラード。なんと言っても歌詞が良いです。サビの“君”は身近にいる大切な人にも置き換えられ、誰もが共感出来ると思います。
非常に耳障りが良く、耳に残りやすい美しいメロディーラインの一曲。バラードが苦手な方でも聴きやすいテンポと曲構成だと思います。

プラネタリウムで撮影されたMVも曲の美しいイメージにピッタリです。

THEATER

 (2013年)
作詞:シン/作曲:Ko-ki

『THEATER』(シアター)
ViViD初の配信限定シングルであり、初の全英詞曲。タイトルは意訳して「人生」の意。
過去のViViDの楽曲とは異なり、ゴリゴリのプログレッシヴロックです。是非ロックが好きな方に聴いていただきたい、V系上がりと鼻で笑う人に「このバンドはこんな楽曲も出来るんですよ」と紹介するのに外せない一曲として選曲しました。

間奏のツインギターとベースのユニゾン、そして変拍子がテクニカルで聴き応えがあります。アウトロは変拍子過ぎて最初ライブで体がついていきませんでした(笑)
歌詞はかなりアンダーでネガティヴでダーク。気持ちが落ち込んでいる時に聴くと、曲と一緒にどこまでも落ちて行きそうで危険です(笑)

ちなみに『THEATER』の原曲は『RiL』といライブ限定でしか演奏されなかった楽曲で、何年もの間封印され聴くことが出来ませんでした。コンポーザーのKo-kiが「『RiL』は『THEATER』に作り変えて消滅した」と宣言していましたが、(未だ発表はされていなかったものの本人たちの間では)解散が決定した後の2014年夏に行われたFC限定ライブにて、この原曲だった『RiL』が3回ほど演奏されました。今思えば解散を前にして、FC会員へのプレゼント的な意味合いもあったのだと思います。

>>こちらで試聴できます↓

Crescent

 (2014年)
作詞:シン/作曲:イヴ

『Crescent』(クレッセント)
メジャー2ndアルバム『THE PENDULUM』(ザ・ペンデュラム)収録曲。ヴォーカルのシンが岡田以蔵役として出演した舞台『幕末奇譚SHINSEN5~外伝~』(2014年4月9日~13日、銀座・博品館劇場)の主題歌。

アルバムが発表された当時、この曲はファンの中で然したる話題にもならなかったと思うのですが、個人的には非の打ち所がない秀逸な曲が来たと思いました。初めて聴いたのは音源ではなくZepp Divercity Tokyoでのライブでしたが、幻想的かつ神秘的な世界観が凄まじく、音の深みと拡がりに鳥肌が立ったのを覚えています。こういった楽曲を作れて表現出来る20代そこそこのメンバーで構成されたバンドは、この時代には彼らしかいなかったと思います。この楽曲のシンのヴォーカルは低音域から高音域までしっかりと響いていて、特にライブでBメロのユニゾンのハモリは高音部ではなく低音部を歌唱していたことから、ハイトーンで高音を賞賛される彼が自身の低音域にまたひとつ魅力を見い出した曲なのかなと思いました。

メンバーがフィギュアスケーターの羽生結弦選手にこの曲で滑って貰いたいと言っていましたが、わたしもこの曲は羽生選手のイメージにピッタリだと感じています。

>>こちらで試聴できます↓

Good Morning World

 (2014年)
作詞:シン/作曲:イヴ

『Good Morning World』(グッド・モーニング・ワールド)
メジャー2ndアルバム『THE PENDULUM』(ザ・ペンデュラム)収録のラストトラック。
アルバムリリース後のライブではラストナンバーとして定番化していました。明るい未来を連想させるようなポップロックで、キラキラしたイメージがこれぞViViDといった楽曲。出窓を開けると一気に朝日が差し込み、希望が降り注ぐような印象を受けます。シングル曲にしてもいいくらいのクオリティだと思います。
曲の構成が面白く、ラスサビ後、アウトロ前のDメロがもうひとつのサビのようなエッセンスを含んでいて、非常に聴き応えがある一曲です。

特にベースのイヴがこの曲への思い入れが強かったのを覚えています。解散ライブではポーカーフェイスな彼がこの曲で泣き崩れていました。

>>こちらで試聴できます↓

From the begining

 (2015年)
作詞:シン/作曲:シン

♥ ViViD Official YouTube Channel/ViViD『From the beginning(54sec ver.)』

www.youtube.com

『From the begining』(フロム・ザ・ビギニング)
メジャー8thシングルで解散前のラストシングルとなった『Thank you for all』と両A面収録された楽曲。オリコンウィークリーチャートでは15位にランクイン。

ViViDは全員がコンポーザーの役割を担っていたものの、積極的にシングル曲を獲ろうと考えたことがなかったと言うヴォーカルのシンが、どうしても最後にシングルとしてファンへ届けたいと作り上げたのがこの楽曲です。最後のリリースはバラードでと言う話を無視したアップテンポのポップロック曲ながら、その譲らない熱意と楽曲の完成度の高さもあり、両A面シングルとしてリリースされました。最後の晩餐をイメージしたCDジャケットや教会で撮影されたMVまで、シンのこだわりの世界観が存分に詰められています。

ひとつのバンド(=時代)の終わりと、これからひとりで歩んでいかなければいけない未来への決意を感じることが出来る、強いメッセージ性を持った一曲です。

さいごに

以上、筆者が独断と偏見で選んだ、『ViViDを聴いたことが無いあなたにオススメしたい曲10選』でした。

特に意識したわけでもありませんが、5人のメンバー全員の作曲した曲が入った結果となりました。どのメンバーもクオリティの高い楽曲を作れる、数少ないバンドのひとつだったと認識しています。
そんな中でも振り返ってみると、やはりメインコンポーザーのイヴの楽曲は(言い方は悪いかもしれませんが)「売れる曲」だなぁと思いますね。どんな人にも聞きやすく薦めやすいものが多いです。

ViViDは2015年4月29日をもって解散しましたが、今聴いても素晴らしいと思う楽曲が沢山あります。特にヴォーカル力や演奏力も、同世代のバンドの中では頭ひとつ抜き出ていました。もう生で聴くことは出来ませんが、良いものは褪せないと信じて、これからもこの曲たちと共に生きていけたらな、と思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。