音楽の異種格闘技戦――この日のライブを戦場と喩えるならば、そんな言葉になるだろうか。
ミクスチャーロックバンド・ROOKiEZ is PUNK'D主催の対バンライブ“CHAIN REACTION vol.2”に足を運んできた。
いつだったかSHINくんはWEB会員ラジオで「ライブは戦いじゃない」と言っていた。ライブに行くことを「参戦」と表すことに違和感があるのだと。ライブがどんなものかを表すには様々な表現があるとは思うが、しかし筆者はやはりライブとは“戦い”だと思う。特に対バンは戦いだ。
しかし、対バン相手も対バン相手のファンも決して“敵”ではない。共に戦う“同志”だ。互いのファイトを讃え合う仲間なのだ。
筆者はフィギュアスケートが好きなのだが、音楽ライブとそれとは似ていると思う。競い合うが、殴り合うわけでも相手を倒すわけでもない。己の技術力と表現力で競い合う。技術面プラスアルファでオーディエンスの心をどれだけ掴んだかで点数が変わる。終わった後、スケーター同士が抱き合って互いの健闘を讃え合う。敵ではない。ライバルであり同志、仲間だからだ。
この日のライブもまさにそんな空気感だった。
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